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海へ還った月をさがして

太陽の軌跡、月の痕跡、そして地球は回る。 美星 - miho -  since - 2007.3.25-
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  • 04/26/21:29

Quintessence


先日、ミシュラン三つ星レストラン、
カンテサンスに行って参りました。

人気店中の人気店なので、電話予約も一苦労…。
なのですが、友人が電話をかけまくってくれたので、
なんとか二ヶ月後の予約を勝ち得たのでした。

エレガントカジュアルというドレスコードに戸惑いながらも、
ちょっとだけ気合いを入れて、レストランへ。

一体どんなお客様が来店するんだろうと、エントランスを見渡すと、
上品な服を身に纏った初老の紳士やら、
これまた品のあるワンピースやドレスが似合う、
華やかな女性の姿もちらほら。

お店の雰囲気もまた、重厚すぎず、
けれども落ち着いた照明と内装。
意外と気取らずにくつろぎモードに。

失礼とは思いながらも、
店名を、ソムリエに訪ねると、
“物事の真理、本質”の様な意味なのだとか。

これは、この後出てくるお料理の中に、
確かに感じる事ができたテーマでした。

一口含めば、森林浴をしているかの様な味わいの赤ワイン。
まるで、木々の間から差し込む木漏れ日の様な、
そして、ワインが暫くの間、眠っていたであろう樽の香り。

トウモロコシの本当に美味しい部分だけ、贅沢に調理した、
冷製コーンスープ。
この甘みと、しっかりとした素材の味にはいきなりの感動。

ブータンノワールの林檎のタルトとフォアグラ。
これは見た目もアーティスティックでしたが、
濃厚な味わいと、とろける様なフォアグラにはノックアウト。

そして一番印象的だったのが、
熟成、そして長時間ローストされた牛肉。
見た目はレアなのに、食べると全く血の気を感じさせない、
まろやかでふくよかな食感。

この他にもかなりの品目が出たので、
全て完食することができなかったのが残念でしたが、
口から入ったお料理が、
食道で歌い、胃で物語りが完結する…といった、
素晴らしい体験でした。

最後に見送りに出てきてくれたシェフの若さにも驚き。
パフォーマンスと心意気、そして味。

自腹ではとても行ける金額ではありませんが、
自分歴史に刻まれた、レストラン体験でした。




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